硫黄岳を日帰り登山|桜平から爆裂火口と八ヶ岳の絶景を満喫
八ヶ岳連峰の南部に位置する「硫黄岳(標高2,760m)」は、巨大な爆裂火口と雄大な稜線歩きが魅力の人気の山です。岩場は多いものの危険箇所が比較的少なく、八ヶ岳らしい景観を楽しめることから、初心者のステップアップにも人気があります。
今回は桜平駐車場から日帰りで硫黄岳へ登ってきました。当初は八ヶ岳最高峰の赤岳を目指す予定でしたが、三連休の混雑で予定を変更。しかし、そのおかげで硫黄岳ならではの絶景と迫力ある火口地形を存分に楽しむことができました。
当初の目的地は八ヶ岳最高峰の赤岳でした。
しかし、三連休ということもあり、美濃戸口駐車場は朝から満車。さらに約3km手前の臨時駐車場も利用できましたが、時間を考慮して今回は急きょ硫黄岳へ目的地を変更しました。
硫黄岳の登山口となる桜平駐車場も上段・中段は満車でしたが、下段駐車場には無事駐車でき、予定を切り替えて登山をスタートしました。
人気の山域だけに、連休や紅葉シーズンは早朝到着がおすすめです。
桜平駐車場から歩き始めると、緩やかな林道が続きます。約1時間で夏沢鉱泉へ到着。沢のせせらぎを聞きながら歩く樹林帯は静かで心地よく、標高を上げていくにつれて八ヶ岳らしい深い森の雰囲気を楽しめました。
さらに約1時間歩くとオーレン小屋へ到着。
山小屋の雰囲気はどこか異国情緒があり、立ち寄るだけでも気分が高まります。
今回は少し早めの昼食として名物の炭火焼きカレーをいただきました。炭火で香ばしく焼かれたチキンがたっぷり入っており、登山中とは思えないほど本格的な味わいです。個人的には燕岳の燕山荘のカツカレーと並ぶほど印象に残る一皿で、「山小屋グルメ」の楽しさを改めて実感しました。
オーレン小屋を出発すると、やがて森林限界を越え、一気に視界が開けます。岩が目立つ八ヶ岳らしい尾根道へ変わりますが、危険な鎖場などは少なく、自分のペースで気持ちよく歩くことができました。
途中からガスが湧き始め、景色は白く包まれてしまいましたが、それもまた高山らしい幻想的な雰囲気。雲が流れるたびに周囲の景色が少しずつ姿を見せるため、「次はどんな景色が現れるだろう」という期待を抱きながら山頂を目指しました。
硫黄岳山頂へ到着したものの、辺りは一面ガスに包まれ視界はほぼゼロ。「今日は火口は見られないかもしれない」と思いながらも、しばらく山頂で待つことにしました。
すると突然ガスが流れ、目の前に巨大な爆裂火口が姿を現しました。切り立った岩壁が連なる迫力満点の景観は圧巻の一言。
ほんのわずかな時間でしたが、そのスケールの大きさは写真では伝えきれないほどで、「待っていて本当に良かった」と心から思える瞬間でした。
下山中もガスは多めでしたが、ときおり雲が切れ、中腹から再び爆裂火口を望むことができました。
ガスに包まれた岩稜はどこか幻想的で、晴天とは異なる美しさがあります。
山は天気によってまったく違う表情を見せてくれることを改めて実感し、悪天候だからこそ出会える景色もあるのだと感じました。
急きょ予定を変更して登ることになった硫黄岳でしたが、その判断は大正解でした。
迫力ある爆裂火口、開放感あふれる稜線歩き、美味しい山小屋グルメ、そして八ヶ岳ならではの雄大な自然。
登山の楽しさが凝縮された一日となりました。
今回は赤岳を諦める形になりましたが、「また八ヶ岳へ来たい」と思わせてくれるほど、硫黄岳の魅力を存分に味わうことができました。
八ヶ岳で日帰り登山を計画している方には、ぜひ一度歩いてほしいおすすめの一座です。
この記録を投稿したユーザー
やまおい
月1登山家です。よろしくお願いいたします。