ヤマスル

標高が高い温泉ランキングTOP10|登山で辿り着く天空の秘湯

2008
標高が高い温泉ランキングTOP10|登山で辿り着く天空の秘湯
遮るもののない大パノラマ、夜空を埋め尽くす星空。日本には、標高2,000mを超える高所に、大自然の恵みそのままの「天空の秘湯」がいくつも存在します。中には温泉に辿り着くまでに数時間〜数日の本格的な登山を必要とする、まさに「試練を乗り越えた者だけが許されるご褒美」のような湯もあります。

日帰りで気軽に行ける温泉から、山岳上級者しか辿り着けない秘境の一軒宿まで、標高順にランキング形式で紹介します。行き先選びの参考にしてください。
高所温泉TOP10
第1位:みくりが池温泉(標高2,410m)
引用元:みくりが池温泉公式HP
■ 場所:富山県・立山
■ アクセス:室堂ターミナルより徒歩約12分
■ 難易度:★☆☆☆☆(観光地レベル)

「立山黒部アルペンルート」を利用すれば、本格的な登山装備なしでアクセスできる日本最高所の天然温泉です。日帰りの観光客や登山者が去った後の静寂の中、夕日に染まる「アーベントロート」の立山連峰を眺めながら浸かるお湯は一生モノの絶景です。湯上がりにテラスで食べる名物の「温泉ソフト」も外せません。
​第2位:赤岳鉱泉(標高2,220m)
引用元:赤岳鉱泉公式HP
■ 場所:長野県・南八ヶ岳
■ アクセス:美濃戸口より徒歩約3時間
■ 難易度:★★☆☆☆(登山初級〜中級)

八ヶ岳登山の中心的な拠点にある、登山者憧れの山小屋です。山の上とは思えないほど清潔で広々とした檜風呂が自慢で、夕食に本格的なステーキが振る舞われることもあります。冬場にはアイスクライミング用の巨大な氷壁「アイスキャンディ」が登場する、まさにハイカーのオアシスです。
同率3位:本沢温泉(標高2,150m)
引用元:本沢温泉公式HP
■ 場所:長野県・南八ヶ岳
■ アクセス:本沢温泉入口より徒歩約2時間15分
■ 難易度:★★☆☆☆(登山初級〜中級)

屋根も囲いも一切ない、360度大開放の「日本最高所にある野天風呂」です。目の前にそびえる硫黄岳の荒々しい爆裂火口を仰ぎ見ながら、湯の花が舞う乳白色の硫黄泉に浸かる時間は、真の野生味を体感させてくれます。内湯の「こけももの湯」もあり、1箇所で2つの異なる泉質を楽しめるのも魅力です。
同率3位:高天原温泉(標高2,150m)
引用元:高天原山荘公式HP
■ 場所:富山県・北アルプス
■ アクセス:折立登山口より徒歩約13時間(最短片道2日)
■ 難易度:★★★★★(山岳上級者限定)

どの登山口から歩き始めても、最短で丸二日を要する「日本一遠い温泉」です。山奥の湿原に突如現れる野天風呂「からまつの湯」は、美しい白濁のミルキーブルー。ここへ辿り着いたハイカー同士、お互いの健闘を称え合いながら浸かる湯は、言葉にできない感動があります。長時間の行動になるため、万全の装備で臨みましょう。
同率5位:白馬鑓温泉(標高2,100m)
引用元:白馬鑓温泉小屋公式HP
■ 場所:長野県・北アルプス
■ アクセス:猿倉登山口より徒歩約4〜5時間
■ 難易度:★★★☆☆(登山中級者向け)

豪雪地帯のため冬は雪崩で小屋が解体され、7月中旬〜9月末のわずか数ヶ月しか営業しない幻の温泉です。山肌の斜面に突き出た巨大な天然露天風呂から見下ろすダイナミックな雲海と、そこから昇るご来光は、まさに天空の特等席です。営業期間が短いため、訪問前に最新の営業状況を必ず確認してください。
同率5位:仙人温泉(標高2,100m)
引用元:仙人温泉小屋HP
■ 場所:富山県・黒部峡谷
■ アクセス:欅平駅より徒歩約8〜10時間
■ 難易度:★★★★☆(登山上級者向け)

黒部峡谷の断崖絶壁に刻まれた難所「水平歩道」などを越えた先にある、熟練ハイカー向けの秘湯です。宿の近くから望む、重厚で険しい「裏剱(うらつるぎ)」の姿は圧巻の一言。特に10月上旬の紅葉シーズンは、周囲の岩壁が鮮やかに染まる絶景が広がります。
​第7位:夏沢鉱泉(標高2,060m)
引用元:夏沢鉱泉HP
■ 場所:長野県・南八ヶ岳
■ アクセス:桜平より徒歩約30〜50分
■ 難易度:★☆☆☆☆(登山初級)

多くの山小屋が閉まる八ヶ岳エリアにおいて、貴重な「通年営業」を行っている宿です。登山口からのアプローチが短いため、冬山入門者や温泉目的のライトハイカーにも最適です。館内はWi-Fiや水洗トイレが完備されており、非常に快適に過ごせます。
​​第8位:高峰温泉(標高2,000m)
引用元:高峰温泉HP
■ 場所:長野県・浅間連峰
■ アクセス:車坂峠バス停すぐ(建物まで直接アクセス可)
■ 難易度:★☆☆☆☆(登山なし・車アクセス)

標高2,000mという高所にありながら、車や路線バスで宿の目の前まで直接アクセスできる珍しい一軒宿です。夜になると館内にランプが灯り、幻想的な雰囲気に包まれます。澄み切った空気の中で毎晩開催される「星空観察会」では、天体望遠鏡で間近に広がる天の川を堪能できます。
​第9位:唐沢鉱泉(標高1,870m)
引用元:唐沢鉱泉HP
■ 場所:長野県・八ヶ岳
■ アクセス:駐車場すぐ(天狗岳登山口直結)
■ 難易度:★☆☆☆☆(登山なし・車アクセス)

八ヶ岳の代名詞とも言える、神秘的な「苔の森」にひっそりと佇む一軒宿です。宿の敷地内には青く透き通る池があり、ロケーションは抜群。全国的にも珍しい天然の「二酸化炭素泉(炭酸泉)」が湧き出ており、湯上がりの血行促進・保温効果は群を抜いています。
​第10位:渋御殿湯(標高1,800m)
引用元:渋御殿湯HP
■ 場所:長野県・八ヶ岳
■ アクセス:渋の湯バス停すぐ(天狗岳登山口)
■ 難易度:★☆☆☆☆(登山なし・バス直結)

武田信玄の隠し湯として数百年もの歴史を紡いできた、深い風情のある湯治場です。浴槽の底に敷き詰められた岩盤から源泉がダイレクトに湧き出す「足元湧出」が最大の贅沢で、約20℃前後の生源泉と加温された浴槽に交互に浸かる「温冷交代浴」で山の疲労が吹き飛びます。
目的別に選ぶなら
■ 登山なしで気軽に行きたい:
高峰温泉、唐沢鉱泉、渋御殿湯

■ 軽い登山で本格的な秘湯を楽しみたい:
みくりが池温泉、夏沢鉱泉

■ 登山とセットで達成感も味わいたい:
赤岳鉱泉、本沢温泉、白馬鑓温泉

■ 山岳経験者として秘境に挑みたい:
高天原温泉、仙人温泉
遭難・環境破壊を防ぐ!山岳温泉のマナー
山の上にある温泉は、街のスーパー銭湯や温泉旅館とは環境がまったく異なります。誰もが安全に、美しい自然を汚さずに楽しむための鉄則をまとめました。

■ 石鹸・シャンプー・洗顔料は使用禁止
野天風呂や山小屋の内湯の排水は、そのまま周囲の川や自然に流れ込みます。お湯に浸かるだけがルールです。施設ごとにルールが異なるため、利用前に必ず確認しましょう。

■ 入浴前後の登山計画は慎重に
高天原や仙人温泉など、アクセスに時間がかかる場所は「温泉に入って疲れた状態」で再び険しい山道を歩くことになります。湯冷めによる体温低下や、日没遭難を防ぐため、余裕を持った行程を組みましょう。

■ 登山届の提出と山岳保険への加入
2位〜7位の温泉へ向かう場合は、立派な「登山」です。必ずコンパス等のアプリから登山届を提出し、万が一の救助要請に備えて山岳保険に加入することをおすすめします。
まとめ:汗を流した先にある「最高の命の洗濯」
標高が高くなるほど空気は薄くなり、アクセスするための道のりは険しさを増します。しかし、自分の足で一歩ずつ歩き抜いた先で出会うお湯は、どんな高級旅館にも勝る感動を与えてくれます。
山の上では水もエネルギーもすべてが貴重な財産です。自然への感謝とリスペクトを胸に、次の冒険ルートに「空に一番近い温泉」を組み込んでみませんか。
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