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日本七霊山とは?由来と9つの霊峰・巡礼のポイントを徹底解説

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日本七霊山とは?由来と9つの霊峰・巡礼のポイントを徹底解説
日本七霊山とは、古くから山岳信仰の対象として崇められてきた日本を代表する霊峰の総称です。選定には諸説あるものの、一般的には富士山・白山・立山・大峰山・釈迦ヶ岳・大山・石鎚山の7座を指すのが定説とされています。

これに加えて、東北の出羽三山を代表する月山と、今も祈りが捧げられる活火山・御嶽山を含めた9座として紹介されることも多く、この記事ではこの9座すべてを取り上げます。基本となる7座の信仰の深さはもちろん、追加の2座が持つ独自の歴史的背景もあわせて紹介します。
日本七霊山の由来:山そのものを神として崇める「山岳信仰」
日本には古来より、山そのものを神として崇める「山岳信仰」が深く根付いています。雄大な自然に神聖な力が宿ると信じられ、多くの人々が祈りを込めて一歩ずつ頂を目指す「登拝(とうはい)」を行ってきました。数ある霊山の中でも特に格が高いとされる山々が、日本七霊山として語り継がれています。
日本三霊山を含む、基本の7座
1. 富士山(ふじさん)| 日本最高峰にして至高の聖地
所在地:静岡県・山梨県 / 標高:3,776m

「日本三霊山」の筆頭であり、2013年には世界文化遺産にも登録された日本の象徴です。平安時代から続く「浅間(せんげん)信仰」の拠点であり、噴火を鎮める神として祀られた木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)を御祭神とします。江戸時代には「富士講」という庶民の熱狂的な参拝ブームを巻き起こしました。

一生に一度は拝みたい山頂からの御来光は圧巻です。裾野に広がる富士五湖の絶景や、古の巡礼者が歩いた歴史ある登山道など、登るだけでなくどこから見つめても心が洗われる名峰です。
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2. 白山(はくさん)| 清らかな水と花々の浄土
所在地:石川県・岐阜県 / 標高:2,702m

北陸のシンボルであり、富士山・立山と並ぶ「日本三霊山」の一つです。奈良時代の僧・泰澄(たいちょう)が開山したと伝えられ、命の源である水を司る神として崇められてきました。全国に広がる白山神社の総本宮「白山比咩(しらやまひめ)神社」は、今も厚い信仰を集めています。

「花の白山」と呼ばれるほど高山植物が豊富で、夏には天上の楽園のような景色が広がります。山頂エリアの「お池巡り」では、火山活動が作り出した神秘的なエメラルドグリーンの火口湖を望めます。
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3. 立山(たてやま)| 地獄と極楽が同居する神の庭
所在地:富山県 / 標高:3,015m

雄山(おやま)、大汝山(おおなんじやま)、富士ノ折立(ふじのおりたて)の三山を主峰とする、日本三霊山最後の一座です。「立山曼荼羅(まんだら)」に描かれるように、峻険な岩場を地獄、美しい湿原を極楽浄土に見立てた独自の信仰が育まれました。山頂の雄山神社本宮では、現在もお祓いを受けることができます。

立山黒部アルペンルートにより、標高2,450mの室堂(むろどう)まで手軽にアクセス可能です。春の「雪の大谷」や美しいミクリガ池など、日本離れした圧倒的スケールのアルパイン景観を体感できます。
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4. 大峰山(おおみねさん)|今も守られる修験道の聖域
所在地:奈良県 / 標高:1,719m

修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)が開いた、日本屈指の厳格な修行の場です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の中核であり、主要峰である山上ヶ岳(さんじょうがたけ)には、現在も1300年の伝統として「女人結界」が守られています。断崖絶壁から身を乗り出す「西ののぞき」などの厳しい修行が今なお行われています。

険しい岩場と根っこが張り巡らされた登山道は、まさに自分と向き合う静寂の時間です。深い原生林に包まれた厳かな空気感は、他の山岳では味わえない独特の緊張感を持っています。
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5. 釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)|釈迦如来が見守る静寂の秀峰
所在地:奈良県 / 標高:1,800m

大峰山系に属し、山頂にぽつんと佇む巨大な釈迦如来銅像がシンボルです。大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の重要拠点であり、「釈迦如来が現れる山」として、かつて多くの山岳修行者たちが目印として目指した聖域です。

大峰山系の奥深くでありながら、主要な登山口からは比較的登りやすく、山頂からは周囲の山並みを見下ろす360度のパノラマが広がります。波のように続く紀伊半島の山脈を実感できる展望が魅力です。
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6. 大山(だいせん)|「神の居る山」と称される名峰
所在地:鳥取県 / 標高:1,729m

その美しいシルエットから「伯耆富士(ほうきふじ)」の名で愛される、西日本を代表する霊峰です。古くから「大神山(おおかみやま)」と呼ばれ、かつては入山が厳しく制限されていた不入の神域でした。中世には大山寺が隆盛し、武士や民衆から絶大な信仰を集めました。

西日本最大級の規模を誇る美しいブナの原生林を歩くコースは、新緑から紅葉、雪山まで四季を通じて色彩豊かです。特に秋のダイナミックな紅葉は、日本有数の絶景として知られています。
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7. 石鎚山(いしづちさん)|険しき鎖場を越える西日本の最高峰
所在地:愛媛県 / 標高:1,982m

四国ひいては西日本の最高峰であり、山そのものがご神体として崇められています。試しの鎖、一の鎖、二の鎖、三の鎖と、合計235mに及ぶ垂直に近い巨大な4つの鎖場を登ることが修行とされ、これを登りきった者だけが山頂の石鎚神社「頂上社」へと辿り着くことができます。

成就社からのロープウェイを利用すれば、鎖場を迂回する一般ルートで初心者や家族連れでも挑戦可能です。最高地点の天狗岳へ続く、刃渡りのような細い岩の稜線は、息をのむ美しさとスリルを味わえます。
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8. 月山(がっさん)|7座に加えて語られる「生まれ変わり」の楽園
所在地:山形県 / 標高:1,984m

東北が誇る「出羽三山(でわさんざん)」の主峰です。羽黒山(現在)、月山(過去・死後の世界)、湯殿山(未来・再生)を巡る「生まれ変わりの旅(三関三渡)」のハイライトにあたります。山頂に鎮座する月山神社は、かつて多くの修験者が死後の浄土を求めて歩いたとされる聖域です。

なだらかで優美な稜線には広大な高山植物の群落が広がり、まさに天上の庭園と呼ぶにふさわしい美しさです。夏でも広大な万年雪が残り、7月を過ぎても残雪の上を歩く特別なスノートレッキングが楽しめます。
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9. 御嶽山(おんたけさん)|7座に加えて語られる祈りの活火山
所在地:長野県・岐阜県 / 標高:3,067m

独立峰として富士山に次ぐ高さを誇る、信仰と火山の山です。江戸時代に庶民へ山を開いた「御嶽教」の聖地であり、登山道の至る所に無数に立ち並ぶ石碑(霊神碑)は、この山に魂が帰ると信じる独特の先祖供養の文化を色濃く残しています。現在も白装束に身を包んだ登拝者の姿が絶えません。

火山ならではのダイナミックな岩の世界と、五の池などに代表されるエメラルドグリーンの火口湖が織りなす神秘的な景観が特徴です。2014年の噴火以降、噴火警戒レベルに応じた立入規制が続いており、火口周辺の一定範囲は現在も立入禁止となっています。
一方で夏山シーズンを中心に、ルートや区間を限定した規制緩和が毎年実施されており、期間や条件は年ごとに変わるため、登山前には必ず自治体や公式サイトで最新の規制状況を確認してください。
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よくある質問
日本七霊山と日本三霊山の違いは何ですか
日本三霊山は富士山・白山・立山の3座を指し、日本七霊山はこの3座に大峰山・釈迦ヶ岳・大山・石鎚山を加えた7座を指します。さらに月山・御嶽山を加えて9座として紹介されることも多く、選定には諸説がある点に注意してください。
日本七霊山の中で登山初心者におすすめの山はありますか?
ロープウェイなどを活用すれば、立山や石鎚山、御嶽山は比較的アクセスしやすいルートも用意されています。ただし信仰の山には険しい修行の道や独自の作法が残る区間もあるため、一般ルートと修行ルートの違いを事前に確認してから計画することをおすすめします。
御嶽山は現在登山できますか
噴火警戒レベルに応じて、火口周辺の一定範囲は立入禁止が続いていますが、夏山シーズンを中心にルートや区間を限定した規制緩和が行われています。緩和の期間や範囲は年によって変わるため、登山前に自治体や公式サイトで最新の規制情報を確認することが必須です。
まとめ
日本七霊山は、富士山・白山・立山・大峰山・釈迦ヶ岳・大山・石鎚山の基本7座に、月山・御嶽山を加えた9座として語られることが多い、日本の山岳信仰を象徴する霊峰群です。

ただ山頂を目指すだけの登山とは異なり、その一歩一歩に古の人々と同じような畏敬の念と敬意を込めることで、絶景の先に新しい自分との出会いが待っているはずです。
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